なでしこワインストーリー|~ワインに魅せられた女性たちVol.1~

なでしこワインストーリー|~ワインに魅せられた女性たちVol.1~

なでしこワインストーリー

~ワインに魅せられた女性たちVol.1~ 


 ワインに携わる仕事は、レストランやバーで勤務するソムリエを始め、ワインショップ、ワインインポーター、ワイン講師と今や多岐に渡ります。

 歴史的にみれば男性優位の職業とされていたワイン業界ではありますが、当ブログ「なでしこワインストーリー」のシリーズでは、ワイン業界で既に活躍されている女性、ワイン業界に華麗なる転身を遂げた女性、他の仕事とワインのお仕事の二足の草鞋を履く女性など、多方面からスポットライトを当て、ワイングラスの先へ女性ならではの視点で見つめる未来を、読者の皆さまに共感や新たな発見、そして刺激とともにお送りいたします。

 

今回第一回で取材をさせていただいたのは、

台湾・新台北市生まれの劉丹儀(りゅう・たんい)さんです。愛称はダニー。

台湾の大学を卒業後、日本の企業に就職し、ビンテージものや希少なワインを扱うワインインポーター・オークション会社である海外酒販アジア(以下、海外酒販)に転職をされた笑顔の素敵な女性です。では早速インタビューをはじめていきましょう!

海外酒販アジア なでしこ Danni Liu

 

-よろしくお願いいたします。まず、お生まれが台湾ということですが、自分が生まれ育った土地を離れ、異国の日本へ来るという決断をされたのはなぜですか?そしてワイン業界に足を踏み入れたきっかけを教えてください。

 そうですね、もともと学生の頃から日本の文化や国民性が好きで、大学で日本語を学んでいたこともあり、日本で働くことを目標としていました。その目標が叶い、卒業後は、広告代理店や化粧品の商社で働いていました。今でも同期のみんな仲良しですよ。でも、一度の人生なので、もっともっと自分の興味があることに常に挑戦し続けたいと常に思っていました。好きなもの、を改めて考えたとき、お酒が好きだと改めて思ったのですが、なかでも特にワインに魅力を感じていて。インターネットを開いて海外酒販アジアの求人募集のサイトを見つけたのがきっかけですね。翌日、化粧品工場の視察中にメールがきて、すぐに面接をしていただけることになりました。求人情報がアップされてすぐに私が応募したようで、やりたいという強い思いが通じたのかもしれません。自由に、挑戦をさせてもらえる環境と社長と専務取締役の人柄に強く魅かれたこともあって、転職を決意しました。

-ワインのどんなところに魅力を感じますか?

 ワインはいくらのんでも酔わないというのもあるのですが(笑)、ワインを通じて人と交流できることが素敵ですね。ワインを通じて打ち解け、お互いのバックグラウンド知ることも面白いです。

 今は、さらにワインを深く学ぶためにWSETというイギリス・ロンドン発祥のワインの資格取得を目指し、学校に通っています。色々な方のテイスティングコメントを聞いていると本当に勉強になりますね。まだまだ学ぶことがたくさんあります。ワインと向き合うと主観的になりがちですが、プロとしてなるべく客観的にコメントできるようありたいです。

確かに、ワインは奥深く、人との絆を強めるものですよね。ちなみに何か思い出のワインや印象に残っているワインはありますか?

 日々、いろいろなワインに魅了されますよ。でも最近は特に、フルボディーでアロマ豊かな白ワインが好きです。先日専務取締役のケビンとランチに行った時に飲んだユベール・ラミーのサン・トーバンも美味しかったなぁ…(思い出して遠くをみつめるダニーさん)。ミネラル感と中性的な魅力があって。銀座にあるラ・フィナージュというフレンチレストランで、お料理は色々なソースが魅力的でした。

海外酒販アジア ワインコラム なでしこワインストーリー  ラフィナージュ

-ダニーさんがこれから挑戦したいことなどはありますか? 

 会社としては、コロナ以前まではお客様をご招待しディナー会や試飲会などを頻繁に行っていたのですが、今はなかなか開催が難しい状況なので、SNSでライブテイスティングをおこなったり、ワインのプロを招いて少人数でディスカッションしたり、その様子をYouTubeに収めるなど、自分がお客様だったらどんな情報を求めているか考えて、どんどん新しい挑戦をしていきたいです!

 台湾の人ってお酒が強いというイメージを持たれがちですが、実は飲酒文化はそこまで根付いていないのです。この会社で多くのことを学び、日本や台湾、アジアから、ワイン業界をさらに盛り上げたいという気持ちもありますね。コロナ下の台湾で、女性のワイン団体が最近立ち上がったことも刺激になりました。何か目標をもってトライしつづけることは、会社の社風もそうですし、私が一番大切にしていることです。

-ありがとうございました!

 明るい笑顔と挑戦を恐れない強さにダニーさんの魅力を感じました。ワイン業界で、アジアで活躍する女性として、これからのさらなるご活躍をお祈りしております!【なでしこワインストーリー】では、自他ともに面白いワインのエピソードをお持ちのワイン女子も募集しております。次回は若手のコンクールで活躍するソムリエールにインタビュー予定です。お楽しみに!

~今回取材をさせていただいた方~

海外酒販アジア ワインコラム なでしこワインストーリー 中目黒

劉丹儀(りゅう・たんい)さん

台湾、新台北市生まれ。7月9日生まれ。

台湾の大学で日本語を学び、卒業後、日本の企業に就職。広告代理店、化粧品会社を経て、海外酒販アジアに入社。

お気に入りのバーは門前仲町にあるBar KAY.

最近の悩みは、コラヴァンを個人用に買うかどうか、だそうです。

Instagram@natanryuu

 

執筆者

小野 栄子さん ソムリエ ワインバー グレイプス

 

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小野栄子(おのえいこ)

大学卒業後、広告代理店にてコピーライティングや雑誌の編集の仕事を経験。激務の中、息抜きに行ったワインバーでワインの魅力に魅せられ、ワインバーでの副業を始める。生まれ年のシャトー・ムートン・ロスチャイルドのワインを飲み、ワイン業界へ本格的に転職を決意した。J.S.Aソムリエ資格取得。前職を活かしつつ、ワインのコラムやインタビュー、短編小説を執筆。

 

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