シャトー・ムートン・ロートシルト [1987]Chateau Mouton Rothschild Pauillac

五大シャトーの一角シャトー・ムートン。イギリス系大富豪のロートシルト家が所有し、毎年著名な画家の絵がラベルを飾る事でも知られています。1987年はボルドー全体としては平均的なヴィンテージとなった年ですが、この年のムートンは30年以上の熟成を経た今、深みがありながらもどこかチャーミングなニュアンスをも感じさせる、まさに複雑な味わいへと変貌を遂げています。

赤い果実、森の下草やレザーのアロマが広がります。バランスに優れたなめらかなストラクチャーが特徴的で、非常にエレガントで芳醇な風味が感じられます。タンニンは溶け込んでおり、熟した果実とスパイシーなニュアンスを伴った余韻が長く続きます。

エチケットはスイス人画家ハンス・エルニの作品です。フィリップ・ド・ロートシルト男爵への敬意が込められており、男爵の放つ燦然たる豊かなエネルギーを表現しています